ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
思えば、英語の授業以外はほとんど顔を出していないから、クラスでの結衣がどんな様子か、誰と親しいのかはよく知らない。
結衣もあまりクラスの皆のことは話さない。


もしかしたら、高杉とも前から仲が良かったのかもしれないが、男子と楽しげに話す姿なんて見たくない。同級生の男子ほど。

やっぱり年上の不純教師より同級生のマジメ男子の方がいい、と結衣が俺から離れていかないかという不安が心のどこかである。


本当なら今も教室に飛び込んで、他の男と喋るなと引き離したいくらいだ。

はぁ…自分の心の狭さに情けなくなる。


とは思いつつも、目が離せない。

高杉の野郎…。
サラサラヘアーにインテリ眼鏡、いかにも秀才といった風貌が妙に鼻につく。
結衣と並んでも違和感ない。認めたくないけど、……お、お似合いだ…。


さっさと離れろ…。
つーか清川っ!!何のんきに喋ってんだよ!!阻止しろよっ!!
ったく使えねえ奴だな…。



あー…もうダメだ。

このままこれ以上見てると、自分がコントロールできなくなる。

まずい。

そう確信し、暴走してしまう前にその場から足早に立ち去った。


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