ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~

突っ走る思考

ピンポン、とチャイムを鳴らす。


「おかえりなさい」


玄関の扉が開かれ、中から結衣が顔を覗かせた。


「た、ただいま…」

も…最高……。

先ほどまで苛立ちを抱えていた心が一気に鎮まっていく。じーんと胸を熱くしながら、出迎えてくれた結衣を見つめて感動に浸っていると、

「先生?入らないの?」

怪訝な表情で見つめ返された。


入るとも入るとも。
満足げに結衣に微笑みかけ、玄関に足を踏み入れた。

あぁ…なんか一緒に暮らしてるみたいだ……。素晴らしすぎる。


ニヤつきながらリビングに入ると机に参考書とノートが開かれてあるのが見えた。俺が帰るまで勉強していたのが分かる。


「先生早かったですね。私もさっき来たばかりです」

「あぁ、急いで帰ってきたからな…」

何せ、高杉のこと、結衣が待っていることで頭がいっぱいだったから仕事にならなかった。


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