ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
職員室に着き、自分の席に座る。
…桐島はまだみてぇだ。
手のひらに汗をかいていた。


……なんでこんなに緊張すんだよ…

勝手に心臓も騒ぎ出し、俺の意思じゃどうにもならない。

…しっかりしろ!

腕を組み、落ち着かずソワソワしていると、

「三神先生…?」

桐島がやって来た。



―――――ドッキーーン!!

心臓が跳ね、背筋がピンと伸びる。



ゆっくりと振り返りながら、よお、と片手を上げた。
…落ち着け、俺。


「……昨日は大丈夫だったか?」

周りに聞こえないように小さく言う。
まぁ、生徒が入り乱れているから職員室は騒がしいが、念のため、だ。


「…はい。もう全然平気です。…本当にありがとうございました」

昨日から、何度目か分からないお礼を言われる。

もし、ここで桐島が「やっぱり怖いです…」とモジモジして言ったら、間違いなく連れて帰る自信があった。


……って変態か俺は。



「…そうか。なら、いい。それが聞きたかっただけだから。…また何かあったら俺に言えよ?」


あまりこの件を引きずるのは止めた方がいいだろう。桐島も早く忘れたいはずだ。

そう思って、すぐに桐島を教室に返した。


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