ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
そういえば、うやむやのままだったかもしれない。

不安そうな顔をして俺を見上げる結衣に、そうじゃない、と首を振った。


「放課後…気になって教室行ったら、高杉と楽しそうに喋ってるし、結衣はやけに機嫌いいし……嫉妬した」

情けないが正直に話した。
悪かった、と小さく呟くと、結衣がはぁ、と小さく息を吐いた。


「急に機嫌を悪くされたら私も意味が分かりません」


冷静に注意してくる結衣に、すまん…、と小さくなって謝った。


「先生は誤解されています」

「誤解?」

「高杉くんには数学を教えてもらっていただけで、何もないです。特別な感情は何もありません」

もちろん結衣はそうでも、向こうは分からねえじゃねえか!そう抗議しようと口を開きかけたら、結衣はまだ続けた。


「それに…機嫌が良かったかどうか分かりませんが……少し、嬉しかったんです。先生と……い、一緒に暮らしてるような錯覚をして……」

恥ずかしそうにそう言って、結衣は俺のスーツをギュッと握り締めた。


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