ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
そして翌日。


「みんな聞いて!銀ちゃん昨日の夜新しい彼女とデートしてたぜ!!」

「てめっ!!清川っ!!」

英語の授業で教室に入った瞬間、清川が早くも言いふらした。その言葉で教室中がキャーキャーと騒ぎ出す。

このクソ野郎がっ!!ぶっ飛ばしてやる!!こいつに願った俺がバカだった!!

「清川!!この裏切り者っ!!」

「まあまあ!いいじゃん、めでたいことじゃん!」

「そうそう!今度の彼女も美人だし!マジで結婚すんの?」

昨日いたメンバーも次々と騒ぎ出す。


「違うって言っただろっ!!」

やめろぉっ!!やめてくれっ!!結衣がいる前で余計なこと言わないでくれっ!!

もうやだ!こいつら大キライだ!!

泣きそうになりながらチラッと結衣に目を向けると、ふいっと無表情のまま目線を逸らされた。


グサァッ!!

ま、まずいっ!!絶対に誤解されている!!沙織のこともあったし、新たな女の登場で結衣は動揺していないだろうか!?とういか、今の感じだと呆れられているかもしれない…。

女たらしのレッテルを貼られていたらどうしようか…。


クラス中がわいわいと騒ぐが、結衣のことが気にかかり授業を始めるどころじゃない。

もう最悪だ…。清川のバカ。


頭を抱えながら教卓に突っ伏すと清川が笑いながら俺に声をかける。


「銀ちゃん、何も泣かなくてもいいじゃねえか!」

「泣いてねえよ!!」


泣きそうなだけだ!!


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