ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「そう…ですか……」

……お?
なんだか結衣の表情が少しだけ暗くなった気がする…。

もしかして…


「寂しい?」

淡い期待を込めて訊ねてみた。
もしここで、うん、と結衣が頷いたら次の授業に帰す自信はない。

ドキドキしながら返事を待っていると、結衣が冷たい視線を送ってきた。


「全然」


グサグサグサァッ!!

だ、だめだ…ダメージがでか過ぎる…。やっぱり容赦ねえ…聞くんじゃなかった。


胸の痛みに耐えながら、結衣の腕を引きそのまま抱き締めた。

結衣は平気でも、俺は寂しい。


「結衣、少しの辛抱だからな!俺たちのためなんだ!!」

「はぁ?…先生何を企んでるの?」


完全に怪しんでいる結衣に微笑みかけた。結衣はまだ知らなくていい。受験勉強もあるし、余計な心配はかけたくなかった。


「何でもない、こっちのことだ。俺が大人しくしてる間にしっかり勉強しとけよ」

「…はい」

まだ納得いかない様子の結衣を再びギュッと抱き締めた。

しばらくはこうして触れ合う機会が少なくなってしまう。今のうち、少ない時間だけど、チャイムが鳴るまでしっかり結衣を堪能した。


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