ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「話とは一体何でしょうか?」


適当に校内を歩いたあと、近くの空き教室に入った。

今は授業中のため生徒に見られる心配はないが、念のために。


「ホントに素敵な学校ですわね。広くて清潔で、植物もたくさんあって…」

「えぇ…。それより、話とは?」


そんなことはどうでもいいからさっさと本題に入ってくれ。校内を歩いている間もずっとそればかりが気になっていた。


「ふふ、そんなに焦らないで。……実はですね、来月、私、誕生日を迎えますの」

そう言って藤堂蘭子はニコニコと微笑む。


……は?

もしかして、いい話ってこのことなのか!?冗談じゃねえ!!そんな話なら用はねえ。帰らせてもらおう。ったく、どこがいい話なんだ。クソみてえな話じゃねえか。


「…そうですか。それはおめでとうございます」

では戻りましょうか、と教室を出ようとしたところで「待ってください」と引き止められた。

それに静かに振り向くと、またもや藤堂蘭子が不敵に微笑んでいる。


「来月行われるその誕生パーティーで、私をエスコートしてくださいませんか?」


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