ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
銀次!!しっかりしろっ!!

情けない自分をなんとか奮い立たせ、やっとのことで言葉を搾り出した。


「い、いいのか…?遅くなるかもしれないぞ…?」

いや、待て!
こんな時くらい親父のもとへ行くのはサボったっていいじゃねえか。どうせ会えない。うん、そうしよう。
親父の方はあっさり捨てた。


「やっぱり……今日は一緒に帰ろう」

「え?…でも、実家の用事は?行かなくてもいいんですか?」

「あぁ、どうってことない」

目の前の結衣が最優先だ。しかもこんな可愛いこと言う結衣は滅多にお目にかかれない。放っておけるはずがない。結衣の中で何があったのか分からないが、今のうちにありがたく満喫しておこう。


「先生のうち、行ってもいいの?」

「もももももちろん」

あまりにも嬉しくて、どもってしまう。
あんまり学校で可愛いこと言われると抑えられなくなる…。…いや、家で言われた方が抑えられないかもしれない。

今日、俺は大丈夫だろうか。

今までの飢えが溜まっているため、身体は結衣を欲している。触れてしまったら最後。確実に暴走してしまう自信がある。

それを懸念して、今も目の前の結衣を抱き締めたいが、必死で我慢していた。


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