ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
思えば沙織とは、俺が結衣に拒絶されて暴走した以来会っていない。まぁ、会おうとも思わなかったけど。


「今日は何だよ」

「別に〜!また近く通ったからさ」

「暇つぶしで学校に入るのはやめてくれ」

「まぁまぁ、いいじゃない!」


そう言いながら沙織は俺にグッと身体を寄せて耳打ちしてきた。


「で?どうなったの?教え子ちゃんとは!」

「うるせぇな…。結局はそれかよ」

「当たり前じゃない!私には聞く権利があるわよ!……ま、でもそのさびれた様子じゃダメだったようね」


そう決め付けて沙織はクスクスッと笑った。まるで、ざまあみろと言わんばかりに。


「フッ…バカめ。俺を誰だと思ってる」

押し付けられた身体を離しながら余裕の笑みを見せると、沙織が「え?」と驚きの声を上げた。


「とっくに手に入れた」

「ウソでしょ!?」

「ウソじゃねえよ!!思いは通じ合った!!もう向こうは俺にぞっこんだ!!」

……最後のセリフはウソだが。


偉そうにふんぞり返る俺に、沙織が小さく舌打ちしながら「つまんない」と呟いた。


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