ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
調子に乗って抱き締めたままでいると、結衣が身じろぎ始めた。

「あ、悪い」

まずい。また怒られてしまう。

名残惜しみながら腕を離すと、結衣が赤い顔をしながら俺との距離をあけて座り直した。


そんなに離れなくてもいいじゃねえか…。

ガックリと肩を落としている俺なんか気にもせず、結衣は何事もなかったかのように勉強を再開した。


切ないが大人しく黙っていよう…。俺にはこれがある。
先ほど結衣がくれたプレゼントをにまにましながら見つめていたら、ふと気になった。



「なぁ、結衣。何で明日くれねえの?」

明日がバレンタインなら今日じゃなくてもいいような。もしかして、明日は会えないのだろうか。


「明日も学校行かないから…」

「うちにも来ねえのか?」

「……いえ、来ますけど…」

「じゃあ、何で?」


気になったら問い詰めずにはいられない。

逃がさまいとジーッと見つめると、結衣は「別に」とふいっと顔を背けた。


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