ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「結衣、そういうことは家に帰ってから言ってくれ」

「え?何がですか?」


分かってねえのか…。
その天然攻撃に俺がどんだけやられてるか。
まあいい、結衣らしいな。


「いや、何でもない」

とにかく、今日を乗り越えたらもう我慢することはない。あと少しの辛抱だ。よく頑張ったぜ、俺。

今まで抑えてた分、結衣には俺のありったけの愛情を受け止めてもらわなければいけない。

これから先のことを考えて一人でほくそ笑んでいると、結衣が参考書をしまいながら「そろそろ行きますね」と俺に向いた。


「あ、あぁ。落ち着いて頑張れよ」

「はい。…でも先生どうしよ。緊張してきた」

「大丈夫だ。結衣なら大丈夫」

「はい……」

「それに安心しろ。万が一ダメで落ちても、俺がもらってやるから」

「結構です。縁起でもないこと言わないでください」

「……そこはウソでもいいから頷けよ」


グサグサと傷付いている俺を残して、結衣は「行ってきます」と車を降り、さっさと会場に向かった。


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