ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「意味なく偉そうぶってビビらせんなよ」

俺の言葉に親父はギロリと視線をこちらに移した。


「相変わらず口うるさい。お前は黙れ!」

「口うるせえのはどっちだ!!」

「このバカ息子…!!」

早速始まった口喧嘩に結衣がおろおろしている。親父もそれを察したのか、コホンと咳払いをし、「まぁ、とにかく座れ」とソファーに促がした。



そして、3人同時にソファーに座ったところで松井さんがお茶を運んで来た。「どうぞ」と穏やかに机に置いている中、親父が口を開いた。


「単刀直入に言う。別れなさい」

「何回言ったら分かるんだよ。絶対に別れない」


突然のただならぬ会話に松井さんがギョッとしている。結衣も俺の隣で縮こまっていた。


「銀次いい加減に目を覚ませ!!」

「とっくに覚めてる!!」


再び始まった言い合いに、松井さんは関わりたくないといった感じで「失礼します」と早々に引き上げた。


「やはりお前に話したところで埒があかん!そもそも今日はお前などに用はない!!」

「んだとっ!!」


俺に言い放ったあと、親父は結衣の方に身体を向けた。

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