ダイスキ熱愛先生！～溺愛教師の不純!?な個人授業～

「桐島さん、ご存知の通り銀次は将来うちの会社を背負って立つ1人です。あまり遊ばせるわけにはいかんのでね」

「遊びじゃねえって言ってんだろ!!」


恐怖で何も言えなくなっている結衣に代わって口を挟むが、親父はジロリと視線を寄越しただけで言葉を続けた。


「ご覧の通り、こいつは血気盛んで野蛮だ。こんな男より、君にはもっと相応しい男がいるだろう」

「ふざけんなよ!!俺以外にいるはずないだろ!!」


聞き捨てならない言葉に再び口を挟むが、親父は鬱陶しそうに顔をしかめてまた視線で制するだけだった。


「君はまだ若いから、周りが見えていない。銀次と一緒になったところで、この世界について来れまい。後々辛くなるのは、君自身だ」

「そうならないように俺が守るに決まってんだろ!!」


「さっきからうるさいわい!!黙っとれ!!」

いちいち口を挟む俺に、親父がイラつき始めている。



「親父、何度も言うが俺たちは真剣だ。別れるという選択肢はない。頼むから認めてくれよ!!」

身を乗り出して説得しようとする俺に、親父は眉間のシワをグッと深めながら睨みつけてきた。


「勝手なことを!!何が認めろだ!!女にうつつを抜かしおって!!……いいか銀次。今ここで別れなければ、二度とこの家の敷居を跨ぐことはないと思え。勘当だ」