ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
そのただならぬ声にバッ!と扉を振り返ると、そこには般若のような形相で仁王立ちしているおふくろがいた。


「マ、ママっ…!!」

その姿を捉えた親父が、焦った様子で一気に青ざめている。


「おふくろ…?」

「えっ!?お母さんですか…!?」

突然の登場に驚いている俺と結衣におふくろは目もくれず、親父の前に歩み寄った。


「話しは全て聞きましたよ!!一体何してるんですか!!」

「え…い、いや…」

「最近こそこそと怪しい動きをしてると思ったら!!こんなことをしてたなんて!!」

「ち、違うんだっ…」

捲くし立てるおふくろの怒声に、親父は見るからに動揺している。


な、何なんだ一体…。

この動向が理解できず立ち尽くしているだけの俺たちに、ようやくおふくろが振り向いた。



「銀次、それから…結衣さん?かしら。ごめんなさいね」

「…へ?」

「またパパの悪いクセが出ちゃって」


……クセっ!?これがクセだと!?

ちょっと待ってくれ…どういうことなんだ…!?


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