ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
呆気にとられている俺に、親父が再び声を上げた。

「ま、待て…!!ワシは…」

「お黙りなさい!!」

「は、はい…」

しかし、即効でおふくろに撃沈され、さっきまでの威勢はどこへやら、すっかり小さくなっている。そんな親父にもおふくろは容赦しない。


「また卑怯な手を使ってこんなことを!!」

「だ、だって銀次が…!!」

「いい加減にしなさい!!昔からいつも銀次ばかりいじめて!!」

「だってコイツときたら昔から生意気で、ワシの言うことなど全然聞かんし…」

「だからって今回はあんまりです!!結衣さんまで巻き込んで!!」


2人の言い合い、というか一方的に親父が怒られているだけだが……これは形勢逆転なのか?

何だかよく分からないが、おふくろは俺たちの味方のようだ。黙ってそのなりゆきを傍観していると、突然おふくろは俺に向いた。


「それに銀次も!!」

「え?俺?」

「何でママに紹介してくれなかったのよ!!こんな可愛い彼女ができたなんて…ママ知らなかったわ!!」

「……いや、てっきり親父から聞いてるのかと…」


確かにおふくろには言ってなかったが…。

まさかそんなことで怒られるとは思わず、拍子抜けしながら答えた。


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