ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「ち、違うんです銀次さん!!ちょっと蘭子さんは誤解を招くことが多いんですが、決して悪気はないんです!!」

「あれのどこが悪気がないんだよ!!あんなイヤミな言い方!!」

「あ、あれは!あれだけ社長に反対されたのに、ここまで頑張って続けられて凄いですね、って蘭子さんは言いたいんですよ!」

「そんなムリやりっ!!どんだけ都合のいい通訳だよ!!」


必死で樋口さんは弁明しているが、当の本人はツーンとそっぽを向いている。機嫌が悪いようだ。


「そもそも何でコイツがうちにいるんだよ」

気に入らないという感じで言い放つと、藤堂蘭子は睨みつけるように俺に向いた。


「あなたたちのせいではありませんか!!」

「はあ!?何で俺たちのせいなんだよ!!」

「よくそんなこと言えますわね!!せっかくの休日を邪魔しておきながら!!」

この女さっきから何言ってんだよ!!意味不明な発言に頭にきていると、再び樋口さんが間に入ってきた。


「すみません!私のせいです!松井さんから連絡を頂いていてもたってもいられず…」


慌てて説明する樋口さんの話を聞くと、藤堂蘭子と結婚式の打ち合わせをしている最中、松井さんから電話があったらしい。俺と親父がとんでもないことになりそうだと。

すぐに結衣とのことだと察した樋口さんは、いちかばちかの賭けでおふくろに連絡し、今までの事情を話した。そして、おふくろがすっ飛んできたというわけだった。


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