ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「結衣…」

俺に相応しい女になるなんて…。そんな必要はないのに。俺にはもう結衣しかありえない。


「結衣はそのままでいい。あんまり頑張るな」

これ以上いい女になって、ライバルが増えてしまっては困る。今だって気が気じゃないというのに。

今までは同じ空間にいれたからまだ良かったが、春からは俺も会社に戻り、結衣も新しい道に進むことになる。
虫除けの方法考えねえとな…。どうするか…。


難しい顔して考え込んでいると、結衣が不安そうな顔で見つめてきた。


「先生…?まだ何かあるの…?」

「あ、いや。なんでもない。こっちのことだ」

まあそれはまた追々考えることにしよう。それより今は目の前の結衣だ。

まだ不安そうな顔をする結衣に微笑み返し、その頬をひと撫でして優しくキスを落とした。


「なあ…本当に身体は大丈夫か?」

恥ずかしそうに微笑む結衣に、しつこいようだが再び問い掛けた。


「大丈夫ですってば!本当にちょっと腰抜かしちゃっただけで、全然元気ですよ」

「そうか……じゃあ、大丈夫だな」

「何がですか?」

きょとんとした顔で聞き返す結衣に、再びにっこりと微笑みかけた。



「今すぐ結衣を抱きたくなった」


「……はぃ?」


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