ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「そうですよねぇ…いや、無理言うつもりはありませんから、やっぱり大場先生にお願いしてみます」


芝内先生は見事に俺が乗り気じゃないと察してくれた。よかったよかった、さすが話の分かる男だ。


「じゃあ、桐島には伝えときます。大場先生にお願いしたって」



……………ちょっと待て。


……桐島だと?


「待ってください芝内先生!!」

それでは、と去っている芝内先生を咄嗟に呼び止めた。
大声を出したもんだから、皆何事かと振り返っている。

「やっぱりやらせてください!…何事も経験ですからね」

周りからは、やる気に満ち溢れた若手教師、と見えているだろうが、もちろん、やましい気持ちしかない。

これは、間違いねぇ。
完全に神が味方についている。


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