ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~

初めての個人授業

生徒指導室で桐島を待っていた。

この場所を選んだのは2人きりになれる空間だからというのもあるが、誰にも邪魔されないからだ。

資料室も考えたが、今までの経験から何かと邪魔が入るのを知ってる。

その点生徒指導室は、使用中の札をしておけば誰も入ってこない。
それに、受験対策の指導の際にここを使用する先生も多いため怪しまれない。


攻め込むにはうってつけの密室空間だ。



目を閉じ、神経を集中させる。部活中の生徒の声が響く中、激しく鳴る自分の鼓動が聞こえる。



――――――コンコン

ノックと同時に扉が開く。

「失礼します」



来た―――…。


静かに目を開けた。


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