ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「よし、じゃあ帰るぞ。家まで送ってやるから準備しろ」

さりげなく言ったつもりだが、内心バクバクしていた。

そう。実は、今日から対策勉強する時は桐島を送ろうと企てていた。文化祭の準備のあと遅い時間まで残らせて、1人で帰すわけにいかない。


「……はい?」

桐島がポカンとしている。

「だから、送ってやる。もう時間も遅いから」

時計の針は19時を回ったところだ。


「い、いえ!結構です!1人で帰れますから!」

全力で断る桐島にグサッと傷付くが、ここは絶対に譲らねぇ。


「ダメだ。もし桐島に何かあったら俺生きていけない」

まるで安っぽい昼ドラに出てくるようなクサいセリフだが、本心だ。


「何言ってるんですか。大げさな」

桐島が呆れた顔で冷たく言う。


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