魔女と少女の願いごと
01.江夏ミキ
初夏、都内某所。
「ごめんね、気持ちは嬉しいけど君とは付き合えない」
さんさんと日差しが降り注ぐ中、私はフられた。
フられたけどそんな困ったような笑顔も素敵っ!
と思ってしまう私は重症だと思う。
「あーフられたよユウキぃぃ!!」
「よしよし、よく頑張ったリサ。でもフられて良かったんじゃない?」
「どして?」
「なんたって学校一人気の秋山先輩よ?付き合ったりしたら学校中の女子の僻みの対象になるわ」
私は興味ないけど、と次の授業の準備をする彼女の名はユウキ。教室に戻ってから真っ先に彼女に先ほどのことを報告した。
私の一番の親友である。