一生に一度の初恋

ブーブーブー…


携帯鳴ってる。

勿論マナーモード。


誰からだろう。


あたしは携帯を開けた。


…あぁ、奏海(かなた)か。


…水嶋奏海。

あたしの父さんの姉の子供。


つまり従兄弟。


あたしの一つ上で、この高校の二年生。


…ハッキリいって不良。


しかも、明るすぎる。


背はあまり高くないけどね。


ふと、蓮王を思い出した。


二人が隣に並んだら面白そう。


あたしは噴出した。


「おいお~い!」


「え?」



< 21 / 69 >

この作品をシェア

pagetop