一生に一度の初恋
「嵐士も自己紹介しなよ!」


は?

俺?


「あ゙?」


あ…やべ。

苛々してたから…つい。


案の定、女は俺を怯えた目で見ている。


女は…とても綺麗だった。


この前まで、中学生だったとは思えない。


…純粋そうで…

儚くて…寂しそうで…


俺は気になった。


ふと、思い出した。


"紗璃(さり)"の事を…


似ている…


青い瞳と寂しげな表情…


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