一生に一度の初恋

「嫌いな奴は断ってたけど、嫌いじゃない奴は付き合ってた。」


本人はそう言っている。


「昔、断って自殺した奴がいたから…」


その子は多分、嵐士に本気だったんだろう…


「でも、高校生になったんだから、ちゃんと断る事にするって決めたんだ。」


彼は強く逞しい瞳で言った。



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