Change@Me
『ほれ!早く部屋いきなさい』
いつの間にか洗濯物を干し終わり
部屋に入ってきたみっちやんは
テーブルに置いてあった
あたしの雑誌をまるめ
頭をたたく
『―いたっ』
半分思い出に浸りながら
半分夢の世界へと出掛けていたあたしは
その痛みで
目を覚ました。
『痛いなー
みっちやん』
叩かれた頭を
右手で押さえながら
みっちやんを見る
『グータラしないの
もうすぐ学校でしょっ』
腰に手をあてながら
あたしを見るみっちやんは
『お母さん』だ。
『はいはい』
適当に返事をしてソファから
体を起こす。
夏はだるいな
そう思いながら
みっちやんからの鋭い視線を背に
仕方なくあたしは
部屋に向かった。