Change@Me
凪先輩は自然に
あたしの隣に腰をおろした。
凪先輩
今日は目が赤い…
いつもの冷たさのなかに
青い炎が灯りどこか温かい目が
今日は悲しげに揺れる。
何かあったの…?
気になったけれど
聞く勇気はなかった。
"お前に関係ない"
そう言われそうな気がして。
凪先輩は笑もせず
ただ無表情で屋上からの景色を眺める。
いつもは偉そうにあぐらをかく足も
体育座りになっていた。
『俺バカだよな~…』
ふいに
凪先輩が呟いた。
『え?』
あたしは問いかける。
するとふっと笑って
また景色をみた。
先輩…
そんな苦しい顔で笑わないで
くださいよ…。
そんな想いが心をさらにきゅっと締めた。