Change@Me
『よくわかったね~
さすが美音ちゃん!』
褒めるあたしに
美音はえへへと
照れくさそうに笑った
照れるまで褒めて
ないんだけどな…(笑)
てゆーか眠い。
宿題を3日前にやり始めて
終わるわけもなく
徹夜したあたしの眠気は
朝の時点で
ピークを迎えていた
これから始まる
授業も、始業式も、
出れそうにない
てか出たくない
美音を見ながら
これからの考えを
巡らしていたあたしは
サボることに決めた
『光~
その目はサボりたいって
目ですねー?』
またも笑いを含んだ美音の声が
あたしの考えを見抜いた
なんでわかるの?
そう聞きたかったけど
今すぐにでも
寝たかったあたしは
聞かないでおいた
『正解~
屋上行ってきます』
そう言うとあたしは
椅子からのっそりと
たちあがる
『はーい♪
サボりの口実は任せて!』
ガッツポーズをしながら
美音は目を輝かせる
そんな大きな声で言うなよ
苦笑しながらあたしは
眠い目をこすり
屋上へ向かった