セカンドキス
コンコン♪コンコン♪
ある日、ファーストフードで参考書と睨めっこしていると窓ガラスを叩く音がした。
視線をやるとそこには買い物袋を持った彼女が居た。
僕と眼が合うと彼女は店内に入ってきた。
「こんなとこで勉強?」
「家だと落ち着かなくて」
「ふーん」
ポテトに手を伸ばしながら彼女はつまらなそうに答えた。
「風見さんは?」
「嗚呼、私は見ての通り買い物帰り。うちの親、人使い荒くって」
「そうなんだ?うちの場合、親うちに居ないから」
「ふーん」
彼女は、深く追求するわけでもなく、また退屈そうにポテトに手を伸ばした。
僕は、参考書から視線を上げ、そんな彼女の目を覗き見た。
何か言いたいのだけど、言えない眼。
そんな風に僕は感じた。
僕の視線に気付いたのか、そっと彼女は窓の外を見た。
そして、呟くように言った。
「篠山君、クリスマス空いてる?」
ある日、ファーストフードで参考書と睨めっこしていると窓ガラスを叩く音がした。
視線をやるとそこには買い物袋を持った彼女が居た。
僕と眼が合うと彼女は店内に入ってきた。
「こんなとこで勉強?」
「家だと落ち着かなくて」
「ふーん」
ポテトに手を伸ばしながら彼女はつまらなそうに答えた。
「風見さんは?」
「嗚呼、私は見ての通り買い物帰り。うちの親、人使い荒くって」
「そうなんだ?うちの場合、親うちに居ないから」
「ふーん」
彼女は、深く追求するわけでもなく、また退屈そうにポテトに手を伸ばした。
僕は、参考書から視線を上げ、そんな彼女の目を覗き見た。
何か言いたいのだけど、言えない眼。
そんな風に僕は感じた。
僕の視線に気付いたのか、そっと彼女は窓の外を見た。
そして、呟くように言った。
「篠山君、クリスマス空いてる?」