いつまでも。

「美波、支度しろ!
病院行くぞ!」


『わかった!』



さすがに原チャに
美波を2ケツするのは危ないから
俺たちはしかたなくタクシーで
となりの三笠市へ向かった。




━━━『お客さん、
三笠市立病院
つきましたよー』

運転手がいう。



「ありがとう!
お釣りはいらねぇから!」


そういうとおもいっきり
自動で開けられるはずの
タクシーのドアを手動で開け、
美波も降ろし、
入り口へ走った。



ナースステーションに駆け込んだ。


俺は息を切らしながら、
涙声で一言言った。



「坂下美依はどこだ!」



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