上弦の月と下弦の月
と言っても、全ての者が魔道士になるわけではない。
剣の道を極める者も入れば、弓矢を操るものもいる。
それらの武器にも石をはめることはできる。
ただ、ロッドは最高5個はめられるが、その他の武器は一属性の力しか纏うことができない。
石を入れ替えれば属性変更は容易い。ただ、それぞれの石とのシンクロ率はその度々に合わせなくてはならない。
それに比べて魔道士はシンクロ率は常にそれぞれの石と合わせている。
使っていれば慣れる人は多いが、苦手な人は大抵1、2個しかスロットしない。
それほど集中力が必要なモノだが、そこまで特別に意識する必要でもない。
現に、この2人は幼い頃から積み上げられたモノで、何気なく使いこなしている。
これは、母親が幼い頃から2人にロッドを持たせ、石とのシンクロ率を徐々に高めていった結果である。
代々母親の家系では魔道士の道を進む者が多い。
あの伝説が故である。