屋根ウラの天使
「やっぱ、こっからは
告白タイムでしょう!」
と言い出すのはさやか
さやかと私は
あかりの好きな人のことが
気になってよく話してた。
誰なんだろうねって。
今日こそ聞きたいなって
さやかも思ってたのかな。
友達だもん
仲良し3人組だもん
何でも相談してほしいもんね。
「まずは、かおるー」
「え?」
不意打ちをくらった
「私から?
何でよーずるーい」
暗い部屋にも
だんだん目がなれてきて
さやかの方をふざけてにらむ
「順番なの!」
と、あかり。
開け放した窓では
涼しい風にカーテンが揺れる
都会と違って
ここは真夏でも
夜風がさわやかだ。