屋根ウラの天使



「まだ、いないよー

転校したばっかだし」


正直に、答える

だってホントだもん


「じゃあさ、

前の学校にはいなかったの?」



「うん、

わたしそういうの苦手だし

女子だけでワイワイしてるほうが

楽しかったし!

1学期は、2人も親友ができただけで

満足かなー」


ほんとにそう思う。

とりあえず友達できるか

心配だったから。



「じゃあさ、じゃあさ、

好みのタイプは、どんな人?

うちのクラスには、いそう?」



2人ともつっこむなぁ

「うーん、

背が高くて

運動できる人かな。

わたしチビで運動オンチだから」


とりあえず答えとく。

同じクラスにも

気になる子はいない。


それより、

あかりだよ、あかり!


< 105 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop