屋根ウラの天使
「じゃー
隣のクラス?
もしかして
片野くんとか!」
『片野くん』は
ハルキくんの名字だ
さゆかは
特に考えもなく
軽く言ってみたんだと思う
ハルキくんは
隣のクラスで一番かっこいいもんね
そしたら
あかりの顔は
みるみる赤くなって
カレーのあとに食べた
デザートのスイカみたいになった
部屋は暗かったけど
それでも分かるくらい
「「当たりだ!」」
目を合わせる
さやかとわたし
「もーーー
恥ずかしーーー」
もごもごと
布団に隠れちゃった
あかりがもがいてる
「そんなに恥ずかしがらなくても!」
「いいね、美男美女カップル!」
わたしはさやかと2人で
超、盛り上がる