屋根ウラの天使



…私は

公園まであと数十メートルの場所で

座り込んでいた



その先の公園の入口には

急ブレーキで止まった車

バタン!と

ものすごい勢いでドアが開き

女の人が出てきた


「……!!」

「……」


その女の人と思われる声と

ハルキくんの声

何か叫んでる


頭がクラクラする

頭が

上げられない。


トモキくんは

どうなったの?


天使、

あんた、神の使いでしょ

なんとか言ってよ

なんとかしてよ




「…かおるーーーっ

だい…じょうぶ…かーーっ」



ん?

天使…?

おそるおそる

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