屋根ウラの天使
この日のことは
大事な思い出。
夏休みは
終わっていたけど。
寝る前に、
屋根ウラの窓から
星空を見上げる。
私だけの天使を
ハルキくんが信じてくれた
なんだか、
本当の友達になれた気がして
すごく嬉しかったんだ。
一緒にトークやショッピングをする
さやかとあかりも
もちろん大切な親友だけど。
目に見えないものを信じてくれる。
共通の、大事な秘密を持ってる。
それは、
すごく特別なことに思えた。
これって、恋?
いやいやいや。
そんな、
なんでもかんでも恋愛じゃなくたって。
それに、ハルキくんは
あかりのものだし?
「あっ」
そーだ…
好きな人がいるかとか、
聞きそびれちゃったな。