屋根ウラの天使



そんな

思わせぶりな視線を交わす

私たち2人を


さやかが見ていた



体育館で授業が始まる

まずは準備体操



それから、今日は

グループに分かれてバレーボールだ

順番に試合をする


私は、さやかとチームが一緒になった

あかりが最初の組で試合をしてる

私たちはこの次だから、待機



あかりを応援しようとコートの周囲にいると



「ちょっと、」

という声と共に

急に、ぐっと

肩をつかまれた


「痛…!」


誰かと思って振り返ると

怖い顔をしたさやかがいた



「話、あるんだけど。」


いつもとは全然違う

冷やかな目と声。


さやかは背が高くて

私はチビだから


自然、見下ろされるような格好になって

余計に怖かった。




「さやか、何?

肩、痛いよ。どうしたの?」


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