屋根ウラの天使



「…で?

用件は?

ドロボウじゃないなら

私もう寝ていい?」




ドロボウだろうが

天使だろうが

この『サトル』って子に

何か悪いことができるとは思えない

その安心感からか

急に眠気が襲ってきた



私は

答えを待たずに

ベッドに戻った



「じゃぁね、天使

天国に帰るときは

窓を閉めて行って…ね…」



(もしかしたら

これ、全部

疲れてるから見た

夢かもしれない)


そんなことを考えながら

再び

深い眠りに落ちた




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