屋根ウラの天使
「そ、そうなんだ…」
確かに…
わたし、さやか、あかり。
3人はとっても仲良しだったけど…
あの2人には、他に沢山の友達がいるってわけでもなかった。
美人だし、
男子には人気があったりするし…
一目置かれているって感じだった。
もしかして、
みんな、あの2人が怖くて、避けてたのかな?
わたしが転校してきて、
あの2人の興味をひいてくれて
クラスの他の子たちは、
安心してたり、したんだろうか。
6年生だけなんて半端な時期に転校して、
わたしが引っ越してくる以前の2人のことなんて、
何も知らなかったかも…
この日も
ホームルームが終わると、
すぐに学校を後にした。
なんか、最近…
学校、楽しくないかも。
ママは、すぐに
わたしの様子がいつもと違うことに
気付いたみたいだった。
夕食の時、
「かおる、最近学校どう?
もうすぐ修学旅行ね。
さやかちゃんとあかりちゃんと、一緒にまわるの?」
って聞いてきた。