屋根ウラの天使
「ま、いいか。
本人来たし。」
本田くんが学校のほうを振り返る。
そこには
「ハルキくん!」
足が早いハルキくんも
あっという間に公園に到着。
「藤田、大丈夫だった?」
「うん、私は全然水もかからなかったし、
本田くんのおかげで、先生にも見つからずに来れたよ」
「それは良かったけど…
廊下から、渡辺さんの声が聞こえたよ。
二人に直接言ってきたから。
藤田に逆恨みするのはやめろって。
それに、そんなことするヤツは好きじゃないってさ」