屋根ウラの天使
天使とトモキくんたちを
ボーっと見ていると
「どうしたの?
やっぱり、ショックだった?
朝の…
渡辺さんたちのこと」
と
ハルキくんに聞かれてしまった。
朝、トイレで起こったことは
正直、
冷静になって今思い出すと
笑えちゃう。
だって私は、
天使としゃべってただけで
天使がめちゃくちゃやっただけなのに。
あの2人の、びしょ濡れで放心してる姿…
「ううん。
えへへ、むしろ、朝のことは笑っちゃうよ。
ただね…」
ハルキくんは
見えない天使を信じてくれて
天使のことを相談できる
唯一の友達。
私は、
天使が話をにごしていた
『天使が私のところに来た理由』
『もう帰っちゃうんじゃないかっていう不安』
そんなことについて、
ハルキくんに全て話した。