屋根ウラの天使
「ええっと…
今年最後だぞっ」
あやしい…
でも
言葉でいくら否定しても
私にはわかってるよ。
今、ここの屋根ウラでも
天使の頭上にはずっと
美しい輪っかが光っている。
一人前になったら
天国へ帰るんだもんね。
きっと天使にとっては
いいことなんだ。
「天使ー、
明日、トモキくんと遊びたくない?」
「ええっ
ホントかーーーっ
行くぞ行くぞっ
公園いくぞーっ」
大好きなマンガ誌からは手を離さないけど
目を期待に輝かせて、こちらを見る。
「明日はね、公園じゃないんだけど」
「なにーっ。
がびーん」
まだ
変な影響続いてるし
なに、がびーんて…