屋根ウラの天使




「死んじゃった時のことは

ハッキリ覚えてないけど…

それからボクは天国行ったぞ、

カミサマに会ったぞ。



そこで言われたんだ。

おんなじような子を助けろって」



「おんなじようなって、もしかして

私もヤバかったんだ!!」



神様にはきっと

未来のこととか、分かるに違いない。

天使がいなかったら

どうなってたか…



確かに、

簡単に想像できちゃうよ。


「天使、ほんとにありがとう。

天使だってつらい思いをしたのに、

私のこと助けてくれたんだね。」



同じことをされたから、私には良く分かるよ。

ましてや

天使は私より年下の姿をしている。

きっと、事故があった時の姿。



こんなに小さくて、でも周りから居ないのと同じように扱われるなんて。

ひどすぎるよ…



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