屋根ウラの天使
「人間の役にたつのが
天使の仕事ってこと?
じゃー、ちょうどいいから
片付け手伝ってよ!
本は本棚に並べるんだよ!」
私は
お姉ちゃんになったつもりで
天使に指示を出した
「それが
かおるの役に立つのか?
じゃあ手伝うぞ!」
天使は
これまた偉そうに
『どうだ、見たか、キレイだぞ!』
とでも言わんばかりに
せっせと本を並べ始めた
あーあ
私は
ちゃんと種類ごとに
キレイに並べるつもりだったのに…
天使の本は
いちおう棚には入っているものの
順番もバラバラ
サイズもガタガタ
でも
一生懸命やってくれたから
よしとするかな?