屋根ウラの天使
腰に手を当てて
おっきく息を吸って
天使は言った
「天使は、
人間の役に立つと、
偉くなれるんだぞっ」
天使は
お決まりの『どうだ!!』ポーズで
得意げに宣言した
「はい?
自分で考えたみたいに
言わないでよ!
それ、
さっき私が
聞いたんじゃん?」
「あ、あれ…
そうだっけ?
とにかく、
そういうことだ!」
もー、
わけ分かんないんだからー。
大体、天使の存在自体
良く分からないんだ。
私のところにきた理由も
私にだけ見える理由も
良く分からない。