屋根ウラの天使
(えっと、確か…
公園はあっちのほうに
見えてたよね)
屋根ウラから見える
景色を頼りに
公園があると思われる
方角へ向かう
道路を歩いていると
チビな私には
高い塀がいっぱいあって
遠くは全然見えなくて
すぐに迷子になりそうだ
私のすぐ上を
フワフワ飛んで
ついてきていた天使が
スイーっと上へ昇った
「かおるーっ、
公園、
あっちあっち
次の角を左だぞっ」
天使が上空から
道を教えてくれる
「おーっ天使
また役に立ってるね!!
ありがとう☆」
私は
天使のナビ通り
角を左に曲がった