屋根ウラの天使
「うそつけーっ」
「何も見えないぞー」
「やっぱり手品だろっ」
男の子たちは
口々にそういった
一人だけ
夢見がち?なトモキくんだけが
天使と聞いて
目をキラキラさせてる
「ほんとほんと?
ほんとに天使いるの?
天使も一緒に
ボール遊びできる?」
トモキくんは
赤いボールに向かって言った
それを見て
他の男の子たちも
「入れてやってもいーぞ!」
なんて
ちょっとエラそうに言っている