屋根ウラの天使
私はそれを横目に
その異様な状況に
全く気付かないハルキくんと
木陰でおしゃべりをする。
いつバレないかと
ドキドキしながら。
話すのは
学校のことや
友達のことや
家族のことや…
たわいのないこと。
だって天使が気になって
話に集中できない。
なんか、不自然に答えるわたし
焦ってどもるわたし
そんなわたしを全く不審に思わず
ハルキくんは楽しそうにしゃべってる。
もしかして、
…天然…?