屋根ウラの天使



「えーーっ

もう帰るのかーーー

残念だぞーー」


と文句をたれつつも

わたしの方に飛んでくる天使。

ほんとう、一体いつ、

「人間の役に立つ」のやら。




「でも、もう疲れたでしょ!

また来ればいいんだから!

わたしは帰らないと

ママに怒られちゃう(小声)」


斜め上空に向かって

ヒソヒソ怒鳴る。



と、

「…だれと話してるの?」



ギョッとして

ホントに体が飛び跳ねたかと思った、

いろんな意味で。



ハルキくんの

整った顔がすぐ背後にいた!

そんで

せっかく小声で話してたのに

丸聞こえ?



っていうか

わたしホントの

ヤバイ人??



< 91 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop