屋根ウラの天使
「えーーっ
もう帰るのかーーー
残念だぞーー」
と文句をたれつつも
わたしの方に飛んでくる天使。
ほんとう、一体いつ、
「人間の役に立つ」のやら。
「でも、もう疲れたでしょ!
また来ればいいんだから!
わたしは帰らないと
ママに怒られちゃう(小声)」
斜め上空に向かって
ヒソヒソ怒鳴る。
と、
「…だれと話してるの?」
ギョッとして
ホントに体が飛び跳ねたかと思った、
いろんな意味で。
ハルキくんの
整った顔がすぐ背後にいた!
そんで
せっかく小声で話してたのに
丸聞こえ?
っていうか
わたしホントの
ヤバイ人??