sky-スカイ-
いいな…雲は自由で…。



なんてことを考えていた。




別に自由になりたいとかそういうわけじゃない。




現に今だってこうして授業をサボっているわけで…。




ただ退屈だった。




高校に入学して毎日、何となく学校に来て



何となく出来た友達とつるんで



何となく1年が終わり2年になった。




そんな毎日にうんざりしていた。




なにかと器用な性格で




うまくいかないことなんてほとんどなかった。




だから悩み事も少なかった。




強いていえばそれが逆に悩みだった。




悩みがないことが悩みなんて




そう思うことは贅沢なことなのかもしれない。




「ハァ。」




思わず小さいため息がこぼれた。




するとポケットの中で携帯が震えた。



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