ふぁーすと・らぶは永遠に。




「それにねーえ、愛には…」


「(馬鹿。)」


最悪な奴に

会ってしまったものだ。



止められない夏の横暴を諦め、次の言葉を覚悟した。


けれど。


それを遮るように、彼は喋り出した。





「知ってるよ。愛のことなら、だいたいね。」

「はあ?」

思いがけない彼の言葉に夏は笑いを堪えながら小さい声で、こいつ酔ってる、とあたしに示して見せた。



「夏!まじで分かってない?酔ってるの、夏の方じゃなくて?」



夏は思いっきり顔をしかめてあたしを見た。




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